コード:不明
構 成:22枚
監 修:ビシャス・優
作 画:柴野玉朱
出 版:株式会社イースト・プレス
発売日:不明
補足
雑誌「Koiunreki(恋運暦)2011年9月号(No.124)」の綴じ込み付録でした
「S嬢のタロット」は雑誌内のどこかに掲載されていた別名です
所感
商業ルートにのった一般雑誌の綴じ込み付録にしては、非常に冒険的なテーマを持つデッキです。デッキ名にもありますが、メインモチーフは「女王様」。なので、このカードにも死神として描かれています。
購入当時はシンプルに「S嬢がMの男女を支配する絵か」と思いましたが、年齢を重ね、サイトやブログの引越しを繰り返すたびに記事を書き直すにつれて、このカードの見方も変わりました。今では、「彼女の本当の性癖を知った彼氏の内面で起こった価値観の変化の絵」として見ています。
この絵の中で死者として描かれているのは画面下の男女ですが、男性のほうは両腕を縛られた下着姿で横たわっているのに対し、女性のほうは体がバラバラになり生首と片腕のみが描かれています。完全に死んでいるのが明確なのは女性のみ、と言えます。そして、タロットにおいて「13番(死・死神)」の絵の地面は、人の深層心理と表層心理の境界を暗示するのだとか。これに則れば、この絵の地面は拘束された男性の心理や認識、価値観を表現していると考えることもできるでしょう。さらには、生首になっている女性の髪の長さや色は、死神に扮しているS嬢のものとほぼ同じです。これらから、私はこの絵を「恋人(彼女)の性癖を知った男性の心理状態」を象徴していると見るようになったのです。
描写されている題材は刺激的なものですが、人間の価値観が変化する様子(パラダイムシフト)を巧く表現した一枚だと思います。
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